高温低湿の話
高温低湿乾燥(高温セット法)
最新の乾燥手法。高温低湿乾燥法はなぜ割れにくいのでしょうか?
木材の表面と内部の細胞組織を絵で表現してみました。
水分をたっぷり含んで整然と並んだ組織
ステップ1:乾燥前
生材は表面も内部も同じような形態で細胞が並んでいます。
ステップ2:乾燥初期
表面が乾燥してきました。細胞が次第に小さくなり、お互いが引っ張り合うようになります。
材の内部はまだ乾燥が進んでいないので変化も少ない。
ステップ3:表面割れ
さらに乾燥が進むと内部との差が大きくなり、引っ張り合いも限界に。
どこかで離れて…。これが表面割れ。
ステップ4:ドライングセット
高温。これがミソ!! 高温ならば”繋いでいる腕”が伸びます。
伸びれば材面が割れないでそのまま乾燥されます。高温では細胞組織が軟化し変形しやすい状態になるからです。
低湿。これも大事!!
表面と内部の含水率差を大きくして最大限に腕を伸ばさせます。
ステップ5:乾燥中期
今度は内部が乾燥収縮して引っ張り合います。表面はすでに乾燥されていてこれ以上の変形はしにくくなっています。急げば“内部割れ”が起こります。
だから、ゆっくりと時間をかけて内部を乾燥するのです。
ステップ6:乾燥末期
内部が乾燥されて、徐々に材全体が縮んでいくと表面に圧縮の力が発生します。すると、小さな材面割れは材が縮んでいく時に閉じていきます。
なぜ???
- 高温高湿ではいけないの?
- ドライングセットに強弱があるの?
- 高温低湿の適温は何℃くらいなの?
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